ジストニア
a病態
「持続する収縮によってもたらされる姿勢や運動の異常」
画像検査では異常が出ない、症候的に診断している
*「ジストニア」のわかりにくさ
百聞は一見にしかずで、まず、ジストニアの症状の動画を確認するとよい。
「ジストニア」は見た目ではなく、機序の共通性で分類しているため、「見た目が違う」ものが含まれる。このため、最初この言葉に接したときに、「わかりにくい」と感じる。
例として、「痙性斜頸」と「眼瞼痙攣」は、一見、見た目の共通点はない。これは、「安静時振戦」と「動作時振戦」が「ふるえ」という見た目でくくれるのと違う。
あえていえば、ジストニアは「余分な力が入ってしまって、じっとしたり、思ったような動作ができない。」という点である。しかし、いずれも、ボトックスや抗コリン薬が有効という共通点があり、共通の機序が確認されている。
b特徴
・常同性:常に同じ症状がでる
例、書痙のひとは書こうとすると同じように症状が出てしまう。
*心因性だと、症状が変動してしまう
・動作特異性:特定の行為で出現
例、書痙は書こうとすると出る
・感覚トリック
例、痙性斜頸の人が首に触ると軽減
・早朝効果:寝起きに調子が良くなることがある
c鑑別
・代表的なジストニア
いずれも、「余分な力が入ってしまって、じっとしたり、思ったような動作ができない。ボトックスが有効
痙性斜頸:首が固定できない
眼瞼痙攣:目が開けられない
書痙:字が書けない
瀬川病:先天性のジストニアの一種。まれな疾患。
d.ボトックス投与、内服。重症例は、DBS。
・診察動画(外部リンク)
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