J、傍腫瘍性ニューロパチーについてみてみましょう。
a、病態ですが、担癌患者に発症する疾患で、肺小細胞がんやリンパ腫の経過中に発病する疾患です。
一方、神経症状が先行することがあり、この場合、他の末梢神経障害の
抗神経抗体が見つかることがある。外注で調べられますが、保険が通っていません。
b、特徴的身体所見ですが、感覚ニューロパチーや小脳失調が多いといわれます。
c、鑑別のポイントですが、すでに抗がん剤で治療中の場合は、薬剤性ニューロパチーが問題になります。
抗がん剤では、薬剤性ニューロパチーでは、感覚性の運動失調をきたすことがあるためです。
d、標準治療としては、原疾患である悪性腫瘍の治療が中心になります。免疫療法が試みられることもありますが、確立したものはありません。
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