血管炎ニューロパチー

H、血管炎症性ニューロパチーについてみてみましょう。

a、病態ですが、膠原病である血管炎に合併するものを総称しています。

代表的なものとしては、PNや、Churg-Strauss症候群。もともと原疾患があった人に発症する場合もありますが、神経症状が初発、という場合もあります。

b、特徴的身体所見としては、多発性単ニューロパチー、いわゆる、モノマルチのタイプを呈すると言われています。

これは、DMニューロパチーに代表されるいわゆるglove and stocking型とは異なり、単神経ごとに障害される、というものです。

(障害された血管に並走している神経が選択的に障害されるためとされています)

H、血管炎症性ニューロパチーのc、鑑別のポイントですが、これは、障害されている神経に、NCSで軸索変性パターンをきたすことです。

原疾患がある場合は、血液検査などが指標になります。

たとえば、PNなら、炎症反応が、チャーグ・ストラウス症候群(Churg Straussなら好酸球の上昇がみられます

d、標準治療ですが、ステロイド治療に加えて、IVIG療法がおこなわれます。

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